
副業が解禁になり、クラウドソーシングなどを利用する方が増えてきました。
いろいろな案件がある中、よく初心者やスキルなしの方には「Webライティング」がおすすめされています。
基本的な文章が書ければ誰でも受注できるので、クラウドソーシングの中では人気の案件です。
しかし、事前知識なしで始めてしまうと、悪質なクライアントに騙されたり、あまり稼げず辞めてしまったりする可能性も…。
そこで今回は、ワーカー・クライアントの両方をやった経験から、初心者がWebライティングを始めるときに気を付けた方がいいポイントについて、ご紹介します。
Webライティングで初心者が気を付けた方がいい5つのポイント
Webライティングを始めるときに気を付けた方がいいポイントは以下の通りです。
- クラウドソーシングの選定
- 案件の選び方
- プロフィールの充実
- コミュニケーション
- ライティングスキルの向上
利用するクラウドソーシングの選定
利用するクラウドソーシングによって、報酬、使いやすさ、自分に合う案件の有無が異なります。
例えば報酬だけを見た場合、手数料が重要です。
利用者が一番多いと言われているクラウドワークスは、他社に比べて手数料が高くなっています。
税込み金額からシステム手数料20%を引き、そこに消費税がかかるため、1文字1円4000文字の案件だと、実際に支払われるのは3,432円です。
一方でランサーズは手数料が16.5%、システム手数料に消費税も掛からないので、報酬は3,674円とクラウドワークスより242円高くなります。
1つの契約だけ見れば大した金額ではありませんが、取引金額が高いほど、取引数が多いほど、月・年単位で見たときの報酬に大きく影響します。
しかし、最初に書いた通りクラウドワークスは利用者が多いため、自分にあった案件を探しやすいというメリットがあります。
このようにクラウドソーシングによってメリット・デメリットが異なるので、自分の用途に合うクラウドソーシングを選ぶことが大切です。
案件の選び方
応募する案件を選ぶとき考えることはいろいろありますが、特に気を付けた方がいいポイントとして以下のことが挙げられます。
- 作業量と単価が適正かどうか
- 作業内容が明確であるか
- クライアントの評価
- 興味が持てるテーマかどうか
作業量と単価が適正かどうか
まず作業量に対して単価が見合っているか計算してみましょう。
実際に仕事をしたとき、時給換算でどれくらいになるか計算すると判断しやすいです。
例えば案件によってコピペOK、AI使用可のものもあり、リサーチや執筆が簡単な場合もあります。
もし文字単価が0.5円、2000~3000文字だったとしても、1時間で終われば時給1000円以上は可能です。
逆に文字単価が高くても題材が難しい、時間が掛かるなどの理由で、理想の時給に届かない案件は受けるべきではありません。
自分が作業したときに、何時間でどれくらいの報酬になるか計算してみてください。
作業内容が明確であるか
クライアントによって、作業内容の詳細を案件に記載していない方もいます。
また記載してあっても、実際の作業内容が思ったのと違うなんてことが多々あります。
ですので、応募時に不安なことや確認したいことをまとめて、それが解決できるまで契約はしないようにしましょう。
安易に契約してしまうと何時間もかけて作業をし、微々たる報酬しかもらえないなんてこともあります。
私の経験上マニュアルや完成品のサンプルまで用意してくれているクライアントは、比較的作業しやすい印象です。
作業方法とゴールがわかることで、作業時間が判断しやすいからです。
ですので、まずは作業内容を確認してみて、難しいと感じたら遠慮せず断りましょう。
クライアントの評価
クラウドソーシングの評価にはさまざまな指標があり、それを見れば過去にどんな取引をしてきたかがわかります。
例えばクラウドワークスだと「総合評価」「プロジェクト完了率」などがあります。
総合評価は、取引後にそのクライアントがどうだったか、項目ごとに5段階の評価をつけられるものです。
プロフィールに過去の取引の平均値が表示されるため、高ければ良いクライアントの可能性があると判断できます。
プロジェクト完了率は、途中契約終了が過去にどれくらいあったかわかるものです。
これはワーカー側からの申し出で終了した場合も反映されるため、低いからといって一概にクライアントが悪いとは言い切れません。
ただし、完了数÷契約数で算出されるため、総契約数の1割がそういったケースだった場合でも、90%は維持されるはずです。
ですので、契約数が一定以上でプロジェクト完了率が70~80%になっているクライアントは、注意した方がいいかもしれません。
興味を持てるテーマかどうか
よく知らないジャンルでも、リサーチすれば書けるという情報がネット上にはあります。
間違いではありませんが、重要なのは「そのテーマに興味が持てるかどうか」、または「そのテーマを勉強したいかどうか」です。
例えば、あなたは読んだことのない漫画のおすすめ記事を書けますでしょうか?
興味があれば意欲的にその漫画を読み、深く知識を得てから執筆ができるため、記事のクオリティもあがります。
しかし、興味がないとそれは受動的(外的な要因や義務による行動)になり、漫画を読むのも苦痛で執筆が進まず、なんとか完成させても記事のクオリティは下がります。
良い体験にならないため、次回同じテーマを書く場合、そのときの経験や知識を活用できません。
ライティングスキルの向上といった意味でも、可能な限り意欲的に取り組める案件に応募しましょう。
プロフィールの充実
プロフィールは、クライアント側からするとしっかり記事を書いてもらえるか、どんな仕事を発注できるかの判断材料になります。
例えばIT関係の記事を書いてほしいクライアントは、プロフィールにIT関連の業務経験有無、得意な言語、精通しているテーマやジャンルを見て、発注内容や依頼するかどうかを決めます。
これはどのジャンルも同じで、あなたの興味、関心、経験、体験、経歴などを見て、仕事を依頼、または仕事の内容を決めることが多いです。
ですので、プロフィールを書いていないワーカーに、仕事を依頼する方はほぼいません。
あなたと契約しても、どんなものを提供してくれるか想像できないからです。
特別なスキルを持っている必要はないので、現在興味があること、クラウドソーシングでどんな仕事をしたいかなど、しっかり書いてみてください。
コミュニケーション
コミュニケーションがしっかり取れる方だと、報酬アップ、契約獲得、継続依頼につながる可能性があります。
スキルの有無より、作業について意思疎通の方が大切なこともあるからです。
実際にスキルが高い方より、こちらの目指すものを理解しようと意欲的に取り組んでいただける方に対して、報酬アップを提案したことがあります。
スキルが高くて自己流でやる方よりも、お付き合いがしやすいからです。
他にも言葉使いだったり、質問の仕方だったり、コミュニケーションの印象がそのまま契約や報酬アップに反映される可能性が高いです。
クライアントによっては細かいやり取りが面倒という方もいるため、相手に合わせてコミュニケーションを変えられると、より契約獲得や報酬アップが見込めます。
ライティングスキルの向上
ライティングスキルの向上も、報酬アップ、契約獲得、継続依頼につながります。
「どの程度のスキルが必要か」は線引きが難しいですが、専門的な知識を必要としないテーマの場合、Webライター検定3級の内容を記事に反映できれば、それだけで重宝されます。
初心者可の案件だと、そもそも文章を書いたことがないような方が大勢いるからです。
上記の記事でも解説していますが、少しライティングについて勉強したり、経験があったりするだけでも、初心者と差をつけることができます。
クライアント側からしたら記事の修正やフィードバックにも労力がかかるため、修正の必要がない記事を納品してくれるライターさんの方が望ましいからです。
ですので、基本的な文章の書き方を学ぶだけでも、報酬アップ、契約獲得、継続依頼につなげることが可能です。
まとめ
今回は初心者がWebライティングを始めるときに気を付けたい5つのポイントをご紹介しました。
- 利用するクラウドソーシングの選定
- 案件の選び方
- プロフィールの充実
- コミュニケーション
- ライティングスキルの向上
Webライティングは誰でもできる作業ではありますが、稼ぐとなると話は別です。
専門的な業種に比べてハードルが低いのは確かですが、稼ぐとなるとそれなりに知識や経験が必要となります。
最初はなかなか稼げないと感じることが多いと思いますが、改善できる部分を見直しながら経験を積んでみてください。
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