
DaVinci Resolveでは、クリップのサイズや角度、位置などの情報を属性と呼びます。
例えば特定のクリップのサイズを変更して、それを全てのクリップにも適用したい場合、1つずつ操作するのは大変です。
DaVinci Resolveにはこれを一括で処理できる「属性をペースト」という機能があります。
今回はこの「属性をペースト」を使う方法について、詳しく解説します。
DaVinci Resolveの属性とは?

属性はサイズ、位置、角度などクリップの情報を指します。
エディットページで編集している方は、クリップを選択して右上の「ビデオ」から変更が可能です。
例えばズームのキーフレームを使えば、徐々に拡大するような演出が作成できます。
・ズームのキーフレームをON

・再生ヘッドが開始位置のときズームは1.0(そのまま)

・再生ヘッドが終了位置のときにズームを1.1


これで徐々に拡大するアニメーションが作成できました。
このように変更した属性を、複数のクリップに対して一括で適用させるというのが、今回やりたいことになります。
DaVinci Resolveで属性をペーストする方法
それでは実際にDaVinci Resolveで、属性をペーストする方法についてご紹介します。
属性を変更したクリップをコピーする
今回は上記で紹介した拡大するアニメーションを、全てのクリップに適用させる方法を紹介します。
まずはクリップを並べて上記の拡大するアニメーションを、最初のクリップで作成します。
属性をペーストする場合、最初に元となる属性をコピーする必要があります。
コピー元のクリップを選択して、「Ctrl+C」でコピーしてください。

属性を適用させたいクリップを選択してペースト
次にコピーした属性を、別のクリップに対して適用させます。
他3つのクリップを選択した状態で、右クリックから「属性をペースト」、または「Alt+V」を押します。


そうするとコピー元・ペースト先のクリップ情報や、どの属性をペーストするかなどを選択できます。
コピー元とペースト先を確認し、属性を選択してから「適用」をクリックします。
今回はズームのみ適用させたいので、ズームにチェックを入れます。

適用させて書き出してみると、全てのクリップに対してズームの属性がペーストされているのがわかります。
このように属性をペーストを使えば、一括でサイズや位置などの情報を適用させることが可能です。
DaVinci Resolveで属性を一括で適用させる方法まとめ
今回はDaVinci Resolveで属性を一括で適用させる方法をご紹介しました。
- DaVinci Resolveの属性とは?
- DaVinci Resolveで属性をペーストする方法
- 属性を変更したクリップをコピーする
- 属性を適用させたいクリップを選択してペースト
「属性をペースト」が使えると、動画編集作業がスピーディーにできます。
サイズや位置だけじゃなく、クロップや不透明度など、さまざまな属性を扱えます。
特定の属性を複数のクリップに適用させたい場合は、ぜひ「属性をペースト」を使って時短してみてください。
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