
よくある演出に、再生速度を変えるというものがあります。
Premiere Proでは値を指定したり、クリップを長さを調整したりして、速度・デュレーションの変更が可能です。
ただPremiere Proを始めたばかりの方は、速度・デュレーションって何?どうやって変更するの?という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、Premiere Proで速度・デュレーションを変更する方法について詳しく解説します。
再生速度を変えて演出の幅を広げたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- ビデオクリップの再生速度を変えたい
- どんな変更方法があるのか知りたい
- 演出の幅を広げたい
Premiere Proの速度・デュレーションとは?
速度はそのままビデオクリップの再生速度のことです。
一部のシーンを倍速・スローにしたり、逆再生したりができます。
デュレーションはクリップの長さのことです。
レート調整ツールでクリップの長さを変更すると、それに合わせて再生速度を変えることができます。
Premiere Proで再生速度を変える方法
Premiere Proで再生速度を変える方法は、大きく分けて2つです。
- 値を指定する方法
- レート調整ツールを使う方法
実際に動画素材を使って解説します。
値を指定して再生速度を変える方法
倍速なら200%、スローなら50%など、値を指定して再生速度を変える方法です。
スロー再生にする方法
今回はこちらの動画素材をお借りして解説していきます。
まずスロー再生にしたいシーンの部分だけ、クリップをカットします。
ボールを蹴る瞬間から止めるまでをカットしました。

スロー再生にするとクリップが長くなるので、右側のクリップを別のトラックに置くか、ズラしておいてください。

カットしたクリップを右クリックして、「速度・デュレーション」を開きます。

そうすると設定画面が開かれるので、速度の値を50%にしてOKを押します。

最後にズラしたクリップを元に戻します。

これでカットしたシーンのみ、スロー再生にできました。
今回50%にしましたが、もっと遅くしたい場合は値を下げて調整してみてください。
倍速にする方法
手順はスロー再生と同じです。
倍速にしたいシーンをカットします。

倍速の場合はクリップが短くなるため、右側のクリップをズラす必要はありません。
カットしたクリップを右クリックして、「速度・デュレーション」を開きます。

速度の値を200%にしてOKを押します。

クリップが短くなり隙間ができるので、空白をクリックして「Delete」で削除します。

これで倍速にできました。
デュレーションの値を指定する方法
デュレーションの値を変更して、再生速度を変えることも可能です。
例えばこちらの動画は全部で15秒ですが、スロー再生にして20秒にしたいとき、デュレーションを20秒に指定します。
長さを変えたいクリップを右クリックして、速度・デュレーションを選択。

デュレーションの値を20秒にします。

そうするとクリップの長さ20秒になり、クリップの長さに合わせて速度が自動調整されます。
クリップ長さを指定して再生速度を変更したい場合は、デュレーションの値を調整すると簡単です。
逆再生する方法
逆再生は、設定画面にある「逆再生」にチェックを入れるだけです。
逆再生したいシーンをカットします。

カットしたクリップを右クリックして、「速度・デュレーション」を開きます。

あとは逆再生にチェックを入れて、OKをクリックします。

これで特定のシーンを逆再生することができました。
レート調整ツールで再生速度を変える方法
レート調整ツールはクリップの長さを変えたときに、その長さに合わせて再生速度が変更できるツールです。
長くすればスロー再生、短くすれば倍速になります。
まずレート調整ツールに切り替えます。
リップルツール長押し、またはショートカットキーRで切り替えが可能です。

クリップを任意の長さに調整します。

クリップを短くしたので、再生速度が倍速になりました。
クリップを長くすると、スロー再生になります。

視覚的にクリップの長さを調整して再生速度を変えたい場合は、レート調整ツールの方が便利です。
まとめ
今回はPremiere Proで再生速度を変更する方法について解説しました。
- 速度・デュレーションとは?
- 値を指定して速度・デュレーションを変更する方法
- 逆再生する方法
- レート調整ツールで再生速度を変える方法
感動的なシーンをスローにしたり、長時間撮影した風景を倍速にしたり、再生速度を変える演出は使える場面が多いです。
覚えておいて損はない演出なので、ぜひ使ってみてください。
またオーディオのクリップを調整できるリミックスツールという機能もあるので、よかったらこちらも参考にしてみてください。
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