
ゆっくり解説動画のチャンネルで収益化を目指すには、長い時間と努力が必要です。
0から始めることを考えると、クライアントワークの方が即金性があり、効率よく稼げる場合があります。
ですが、クラウドソーシングでどんな作業をするのか、どれくらい稼げるのか、わからない方も多いのではないでしょうか?
- どれくらいのスキルを求められるのかしりたい
- どれくらい稼げるのかしりたい
- どんな作業があるのかしりたい
実際にクラウドソーシングでYMM4の動画編集をやった経験から、作業内容や報酬について詳しく解説します。
これからYMM4の案件を受けようと考えている方は、参考にしてみてください。
YMM4とは?
YMM4は「ゆっくりムービーメーカー」という無料の動画編集ソフトです。
二次創作キャラクターを使用したり、合成音声を使ったりして、特定の話題について解説をする動画が簡単に作れます。

クラウドソーシングの案件でどんな動画を作るの?
YMM4で作る動画は大きく3つに分かれます。
- ゆっくり解説動画
- 通常の解説動画
- 5chまとめ動画
それぞれの作業内容にそこまで違いはありません。
ただメインで使う素材や演出などが少し異なるため、特徴を簡単にご紹介します。
ゆっくり解説動画
YMM4で一番作られているのは「ゆっくり解説動画」です。
東方というゲームの二次創作キャラクターを使用して、登場人物が会話をしながら、特定の話題について解説していきます。
ゆっくり解説動画ではキャラクターに動きをつけたり、解説する内容に合わせて効果音や画像を入れたりします。
キャラクターの表情で喜怒哀楽を表現することも多いです。
通常の解説動画
こちらはキャラクターを使用せずにボイスのみで解説をする動画です。
ですので、キャラクターに直接動きをつけたりすることはほとんどありません。
ただテキスト主体で動画が作られることが多いため、チェックするテキストや音声の量は他のジャンルに比べて多めです。
5chまとめ動画
こちらは5chまとめ記事から台本を作成して動画にしたものです。
上記2つとは異なり、解説以外の動画も存在するためジャンルの幅が広いです。
そのためキャラクターを複数人使用したり、演出を何個も作ったり、作業工程が一番多くなります。
クラウドソーシングで仕事をするメリット・デメリットは?
自分でチャンネルを運営するのと比較して、クラウドソーシングで仕事をするメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
即金性が高い
冒頭でもお伝えしましたが、クラウドソーシングの場合は即金性があります。
YouTubeで運営を始めた場合、条件を達成するまで収益化ができません。
- 登録者数1,000人
- 動画の総再生時間4,000時間
運営してみるとわかりますが、0からゆっくり解説動画でこの条件を達成するのは非常にハードルが高いです。
また収益化できたとしても、その後伸びるかどうかはやってみないとわかりません。
作業の対価として目に見える形で報酬がほしい方は、クラウドソーシングの方がおすすめです。
収益化剥奪問題
ゆっくり解説動画は定期的に収益化剝奪問題が話題になります。
YouTubeのAIがゆっくり解説動画を不適切なコンテンツとみなし、収益化を停止するというものです。
大手のチャンネルも収益化剥奪をされていたことがあり、いつ収益化できなくなるかはわかりません。
そういった危険性を考えると、既に収益化できているチャンネルの動画を作成して報酬を得た方が、安定性は高いと言えます。
動画編集・運営方法が学べる
上にも書きましたが、クラウドソーシングで案件を募集している方は、基本収益化できています。
成功している方から動画編集の方法を学べば、将来自分のチャンネルに活かせます。
他にも外部発注のやり方、マニュアルの作り方、報酬の金額設定、サムネイルの作り方など、学べることも多いです。
1人で台本作成・動画編集までやるのは本当に大変なので、どれくらいの金額でどれくらいのクオリティの動画が発注できるのか、知っておいて損はありません。
デメリット
自分の好きな動画は作れない
クラウドソーシングではクライアントの依頼通りに動画を作成するため、作りたい動画を作れるわけではありません。
扱うテーマなどは案件を見て選べますが、こだわった演出などを入れても修正される可能性があります。
あくまで相手の要望に沿った動画を作ることが目的なので、作った動画に対して反応や評価がほしいという方は自分のチャンネルを運営した方がいいです。
収益性はチャンネル運営が上
作業した分がそのまま報酬になるので、安定性はクラウドソーシングの方が上ですが、将来的に稼げる金額はチャンネル運営の方が上です。
例えばクラウドソーシングでは1本動画を納品しても、高くて4,000円から6,000円程度です。
チャンネル運営の場合はそれ以上の収益を得る可能性が高く、再生され続ければ継続的に収益が発生します。
一概にどちらが良いとは言えませんが、収益性だけで見るとチャンネル運営の方が稼げる可能性は高いです。
クラウドソーシングで求められるYMM4のスキルは?
実際にクラウドソーシングでやった作業は以下のようなものでした。
- ボイスアイテム作成
- フリー素材の挿入
- 演出の作成
それぞれどのような作業をするのか、解説していきます。
ボイスアイテムの作成
これはクライアントから渡された台本をボイスアイテムにする作業です。
ボイスアイテムは音声とテロップが一緒になった素材で、台本読み込み機能を使えば自動生成ができます。
ただ台本によっては取り込む前に、話者に合わせたキャラクターの作成が必要です。
また台本を読み込んだあとは、テロップや音声のチェックをします。
フリー素材の挿入
動画の内容に合わせてフリー素材の画像・動画・BGM・効果音などを入れる作業です。
これはクライアントが用意してくれるパターンと、ワーカーで用意するパターンで分かれます。
割合的にワーカー側が用意することが多く、素材を探すという工程が増えるため、必然的に作業時間が長くなります。
また効果音やBGMは素材によって音量の大きさが違うため、音量の調整も必要です。
演出の作成
素材やテキストに動きをつけたり、話題が変わるときにトランジションを入れたりする作業です。
初心者の方はここが一番難しく感じるかもしれませんが、他の動画編集ソフトに比べるとYMM4の操作は簡単です。
利用者の多いソフトなので、検索すればある程度の問題は解決します。
募集ページで作ってほしい動画のサンプルを載せている方もいるため、不安な方は確認してみましょう。
その動画にどういう演出が使われているか、またそれをどうやって作っているのか予習しておけばスムーズに作業ができます。
クラウドワークスの「仕事を探す」から「YMM4」で検索すれば、YMM4関連の案件が確認できます。
クラウドソーシングでYMM4の動画編集はどれくらい稼げる?
これはクライアントとの契約内容によって異なるため、一概に〇円というのは難しいです。
YMM4の動画編集は1本2,500円前後で設定されています。
仮に週2本納品ができれば週5,000円、1ヶ月で20,000円稼げる計算です。
納品数を増やしたり、他のクライアントの仕事も並行したりすれば、より多く稼ぐことが可能です。
ただ時給換算したときの金額については、クライアントの求めるレベルやあなたの作業速度で変わります。
1本1時間で編集できれば時給は2,500円ですが、5時間かかれば500円です。
時給換算したときの金額を上げるには、効率が求められます。
YMM4の編集速度を上げるには?
初心者の方でもできる時短方法について、いくつか紹介します。
- フリー素材はストックしておく
- テンプレートを使う
- ひたすら動画を作る
フリー素材はストックしておく
素材の用意をワーカー側がやる案件だと、一番時間がかかるのは素材探しです。
特に始めたばかりだとどこで探せばいいのか、何を使ったらいいのかに迷って時間が過ぎていきます。
これを減らしていくには素材があるサイトを覚えたり、一度使った素材をカテゴリーごとに分けてストックしたりするなど、探す手間を減らしていくしかありません。
慣れてくるとその判断が早くできるようになるので、時短につながります。
テンプレートを使う
YMM4には一度作った演出をテンプレートとして保存ができます。
例えばテキストを赤黒グラデーションにして、小刻みに揺らす演出を作成したとします。

このテキストの色やエフェクトの設定を保存して、次回同じものを使いまわせる機能がテンプレートです。
再度作る必要がないため、作業効率がよくなります。
テンプレートの使い方
テンプレートの登録は、クリップを選択した状態で右クリック、「テンプレートに登録」を選択します。
クリップが複数ある場合はShiftを押しながら範囲選択をしてください。

名前を入力してOKをクリックすれば保存できます。
左側のプルダウンから素材の種類をわけることも可能。

保存したテンプレートはタイムライン上のアイコン、またはタイムライン上で右クリック→テンプレートから呼び出し可能です。

より詳しい使い方については、別途記事がありますので、こちらを参考にしてください。
ひたすら動画を作る
これを言ってしまうと身も蓋もないのですが、やはり経験値を蓄積していくのが一番です。
どんな演出を入れるか、どんな効果音を使うかなど、YMM4で作る動画はある程度パターンが決まっています。
他の動画編集ソフトよりできることも限られているので、一通り使い方を覚えてしまうのが一番の時短方法です。
またこれは案件をやりながらでもできます。
不安な方は練習してからという方も多いですが、実践が一番経験値としての質がいいです。
ハードルを低くくしていいので、自分のできそうな案件から始めて、徐々にいろいろな案件に挑戦しましょう。
クラウドソーシングでYMM4の案件を選ぶポイントは?
YMM4の案件を選ぶときは作業内容と報酬、クライアントの評価などが重要です。
作業内容と報酬
まず募集内容をしっかり読んで、「どんな作業をやるのか」しっかり確認しましょう。
素材の用意をどちらがするのか、作業工程がどれくらいなのか確認すれば、それに報酬額が見合っているか判断ができます。
安く発注したいと考えているクライアントもいるため、作業内容と報酬が見合ってない案件も多いです。
最初は練習として報酬額を気にせず受注するのはありですが、慣れてきたら作業内容に対して報酬が低い案件は受けないようにしましょう。
応募前にクライアントの評価をチェック
どんなに良い案件だとしても、クライアントが悪質なパターンということもあります。
初心者の方を狙って事前に伝えていない作業を追加したり、フィードバックで暴言を吐いたりする方など。
そういったクライアントを避けるために、クライアントのプロフィールや評価をチェックしておきましょう。
取引したワーカーからの評価や登録状況などから、どのようなクライアントかある程度判断ができます。
判断基準と方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますで、参考にしてみてください。
クラウドソーシングサービスはどこを使えばいいの?
とりあえず体験したいならクラウドワークス
初心者の方がYMM4の仕事をするのであれば、クラウドワークスがオススメです。
単純にクラウドソーシングの中で一番案件が多く、自分のスキルに合った案件に応募ができるからです。
また国内最大手で上場している企業なので、サポートや機能面についても安心感があります。
初心者の方でも始めやすい環境になっているので、YMM4の仕事を始めたい方はクラウドワークスで試してみてください。
なお、クラウドワークスの始め方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
より多く稼ぎたいならランサーズ
ランサーズの魅力はシステム手数料です。
クラウドワークスは報酬額から20%引かれ、そこに消費税10%が掛かります。
ランサーズの場合は16.5%以外の手数料は引かれないので、同じ報酬ならランサーズの方が高いです。
報酬 | 手数料の掛け率 | システム手数料 | 消費税(10%) | 手取り |
11,000円(税込み) | 20% | 11,000*20%=2,200円 | 2,200×10=2420 | 11,000-2,420=8,580円 |
11,000円(税込み) | 16.5% | 11,000*16.5%=1,815円 | なし | 11,000-1,815=9,185円 |
もし作業になれて、しっかりした金額を稼ぎたくなったらランサーズをおすすめします。
クラウドソーシングでYMM4の仕事をしてみよう
今回はクラウドソーシングのYMM4の仕事内容について、詳しく解説しました。
- YMM4とは?
- YMM4でどんな動画を作るの?
- クラウドソーシングで求められるYMM4のスキルは?
- クラウドソーシングでYMM4の動画編集はどれくらい稼げる?
- YMM4の編集速度を上げるには?
- クラウドソーシングでYMM4の案件を選ぶポイントは?
0からクラウドソーシングをやる場合は実績がないので、スキル云々よりも契約を取る方が難しいです。
ただ一回でも案件を受注できれば「実績あり」になるので、徐々に契約を取れたり、スカウトされたりが多くなります。
やってみると意外と簡単だったなんてこともあるので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。
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