
クラウドワークスで仕事をしていると「募集内容と実際の作業内容が違う」「納品しても検収されない」など、悪質なクライアントに出会ってしまうことがあります。
こういうクライアントとばかり仕事するとモチベーションも下がってしまい、やる気も起きません。
ただある程度募集内容やプロフィールをしっかり見れば、回避できることもあります。
今回は悪質なクライアントかどうか「判断する基準」について詳しく解説していきます。
- 悪質なクライアントについて
- 悪質なクライアントを判断する方法
- 失敗しない契約方法
クラウドワークスの悪質なクライアントとは?

クラウドワークスにいる悪質なクライアントとは、いったいどのような方なのでしょうか?
実際に私が体験したものや、クラウドワークスのお仕事相談所で相談が多かったものをご紹介します。
募集内容と違う作業を依頼してくる
契約後に募集内容と違う作業を依頼してくるクライアントです。
人が集まるような案件で募集をかけ、契約後に違う作業を依頼するという方法。
低評価を気にして「キャンセルがしづらい」といった心理を狙い、契約後に言ってくるパターンが多いです。
実際にライティング案件で、データ収集をお願いされたこともありました。
契約してしまった場合は最後までやる、または契約をキャンセルするしかありません。
作業の見積もりが甘い
募集内容よりあきらかに作業が多いパターンです。
例えばデータ収集の仕事で「1件30秒で終わる作業」と書いてあっても、実際は5分以上かかるなど。
1件30秒なら10件やっても5分ですが5分だと50分。
クライアントと作業感覚のズレもありますので、一概に相手が悪いとは言えません。
ただあきらかに時間がかかる作業を短く見積もってる場合は、悪質だと言えます。
報酬が安すぎる
検索すると出てきますがライティングで0.1円以下という案件が存在します。
こちらも相場がわからない初心者を狙った案件の可能性が高いです。
- 実績がほしい初心者の方!
- スキルアップを目指している方はぜひ!
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こういった文言があり報酬が低い場合は注意が必要。
スキルアップをエサにコストを抑えようとしているクライアントがいるからです。
ただこちらも全部が悪質というわけではありません。
適切な報酬額を設定している場合や、低単価でも契約したワーカーからの評価が高く、認定クライアントになっている方もいます。
こういった場合はクライアントの過去の評価や、プロジェクト完了率などを見れば判断ができます。
修正や追加作業が多すぎる
曖昧な指示で修正を何回も依頼してきたり、マニュアルにない作業を追加したりするクライアントです。
明確な指示をもらえないと修正するにもどうしたらいいかわからず、時間だけが奪われます。
こちらからそれを伝えると、契約キャンセルを求められ報酬を支払ってもらえないことも。
イラストレーターの方などは修正回数を契約前に決めているそうです。
仕事により難しい部分もありますが、事前に対応できる範囲を決めておくと、ある程度対策ができます。
連絡手段を外部ツールに誘導
チャットワークやLINE、ディスコードなど、連絡手段を外部ツールに誘導してくるクライアントです。
外部ツールに誘導する理由として、手数料節約が挙げられます。
直接取引なら手数料がかからず、支払い額を抑えられるからです。
クラウドワークス内にやり取りが残るとまずいので、こういうクライアントは必ず外部ツールに誘導してきます。
ただ外部ツール自体は禁止されておらず、申請をすれば使用許可が得られます。
メッセージ上部にあるリンクから申請ができます。

ですので、外部ツールを使用する場合はサービス外連絡申請をしておきましょう。
また直接取引を持ち掛けられた場合は必ずお断りしてください。
外部でトラブルがあった場合は、クラウドワークスは介入してくれません。
始めたばかりで判断が難しいという場合は、クラウドワークス内で完結できるクライアントとだけお付き合いしましょう。
商品の購入が必要な案件
契約前後関係なく、作業するために支払いをしたり、購入したりするのは違反行為です。
実際にあるのは商品購入代行や、商品を購入してそのレビューを書いてほしいという案件。
クラウドワークスでは特例を除いて、直接契約や支払いを禁じています。
本サービスを通じて得た情報をもとに、本サービス外での直接契約や支払いをおこなうことを想起させる仕事の依頼を禁止しています。ただし、弊社が事前に承諾した場合はこれに限らないものとします。
仕事依頼ガイドライン
こういった案件はほぼ詐欺なので、クラウドワークス外で金銭のやり取りが発生するような依頼は、お断りしましょう。
個人情報を聞いてくる
クラウドワークスは業務委託契約をするサービスです。
時間帯や場所などを指定した作業は禁止されており、雇用関係は発生しないため、個人情報が必要というケースはほぼありません。
相談やトラブルが多いのは出品代行などの作業です。
検品する商品を送るという理由や、出品サイトへの登録のために個人情報を聞いてくるクライアントがいます。
そもそも出品代行自体クラウドワークスの規約違反です。
無在庫販売など、手元にない商品の出品や販売をおこなわせる依頼
仕事依頼ガイドライン
ですので、個人情報を聞いてくるクライアントとは基本お付き合いしないようにしましょう。
個人情報流出を回避する方法
自分が気を付けていても、納品ファイルや外部ツールから相手に個人情報が渡ってしまう可能性があります。
- LINE
- Gmail
- チャットワーク
- ディスコード
- Excel・Word
Gmailに本名を使っていたり、Excelの作成者が本名になっていたり。
上記のツールを使う場合は相手に伝える前に、個人情報が記載されていないかしっかり確認しましょう。


クラウドワークスの悪質なクライアントを判断する方法

では実際に悪質なクライアントをどうやって見分けたらいいのでしょうか?
それは案件やクライアント情報からある程度判断ができます。
仕事を探すときは条件を指定
クラウドワークスでは以下の条件を指定して、仕事の検索ができます。
報酬額
クライアントがその仕事に対して適切な相場がわかっているか判断ができます。
相場がわかっているクライアントは作業内容について理解があるため、理不尽な報酬額は設定しません。
また作業後のフィードバックも丁寧な方が多いです。
あくまで1つの判断材料に過ぎませんが、応募する仕事の相場を調べてからの方が良いクライアントに出会える確率は上がります。
クラウドワークスで仕事別の発注相場を確認できるページがあるので、参考にしてみてください。

認定クライアント
認定クライアントはクラウドワークスが信頼性があると認めたクライアントです。
プロジェクト完了率や評価など、一定の水準を維持できている方に認定バッジが表示されます。
過去1年のデータから算出されるため、認定クライアントであればお互い納得のできる取引を続けられた方だと言えます。
本人確認済みクライアント
これは免許証などによる本人確認を済ませているかどうかです。
アカウントを複製している人や、なりすましなどを防止する効果があります。
また信用できるかどうかの判断基準にもなるでしょう。
本人確認をしていれば「信用を得るための行動をしている」「規約を守った上でクラウドワークスを利用する人」と判断できます。
クライアント情報の確認
仕事を募集しているクライアント情報を見れば「今までどんな仕事をしてきたか」がある程度わかります。
案件ページやクライアントのプロフィール画面で確認が可能です。
発注ルール確認済み
クラウドワークスが行っている「発注時のルールや知識に関するテスト」を受けているかがわかる項目です。
ここにチェックが入っているクライアントは「最低限発注のルールや知識がある」と判断できます。
ただチェックボックスだけで受けられるテストなので、判断基準としては少し弱いかもしれません。
評価
こちらは一緒にお仕事をした人がクライアントを評価するものです。
以下の項目5つをそれぞれ星5段階で評価できます。
- スキル(受)・要望(発)
- クオリティ
- スケジュール
- コミュニケーション
- パートナーシップ
問題なく取引が終わればほとんどの方が星5で評価するので、評価が高いクライアントは「最低限マナーがある」くらいの認識でいいかと思います。
プロジェクト完了率
プロジェクト完了率は過去に契約したプロジェクトを「どのくらい完了できたか」という指標です。
取引完了数÷契約数をパーセントで表したもので、10件中2件がキャンセルだった場合はプロジェクト完了率は80%。
完了率が高いクライアントほど、契約後のキャンセルが少ないと判断できます。
ただネガティブな理由じゃなくキャンセルになる契約もあるため、完了率が低くても一概にクライアントが悪いとは言い切れません。
また契約数が多いほど、プロジェクト完了率は低くなる傾向にあります。
認定クライアントの基準は80%以上です。
ですので、プロジェクト数が少ない場合は90%以上、50件~100件を超える場合は80%以上を目安にすると、悪質なクライアントを回避できる可能性が上がります。
契約前に擦り合わせ
作業内容についてわからないことがあれば、契約前に確認をしましょう。
一度やり取りすれば反応から相性や雰囲気が分かる場合もあります。
いろいろなクライアントとやり取りをすればするほど、その精度は上がっていきます。
ですので、契約前に作業内容の確認をするというのも悪質なクライアントかどうか判断する方法の1つです。
ただその場合はなるべく簡潔な質問にしましょう。
質問が多すぎても印象が悪くなってしまうので、確認したいことを明確にしておくとスムーズにやり取りできます。
自分が対応できる範囲を決めておこう

自分がどの範囲まで対応できるか、事前に決めておけば迷わなくて済みます。
- 対応できる修正範囲・回数
- 外部ツールの使用
- 追加作業への単価交渉
多少の修正・追加作業であれば、今後も契約をしてもらえる可能性にかけてサービスするワーカーも多いです。
どこまでOKでどこまでNGか、自分のラインを設定しておきましょう。
クラウドワークスで契約後にキャンセルは可能?
やむを得ない事情で契約後にキャンセルしたいという方もいると思います。
クラウドワークスでは契約後のキャンセルが可能です。
メッセージ画面から「契約途中終了リクエスト」を送れます。

これにクライアントが同意した場合、仮払い分は全額返金され、その時点で契約は終了。
またリクエストを送って1週間以上クライアントから反応がないと自動的に契約終了となり、クライアントには低評価が付与されます。
クラウドワークスで契約をキャンセルするデメリット
通常の取引と同じように契約のキャンセル後、お互い評価を付けられるシステムになっています。
そのためクライアントから低評価を付けられてしまう可能性があります。
お互いが納得した上でのキャンセルであれば、そういったケースは少ないです。
ただこちらの一方的な都合でキャンセルしたり、感情的なやり取りをしたりするとクライアントから怒りを買ってしまうこともあります。
評価はその人の活動を示す指標になるので、次のような懸念があります。
- 仕事を依頼されなくなる
- 案件に通らなくなる
ですので、どんなに相手が悪かったとしても感情的にはならないようにしましょう。
意見を言うことと感情的になることは別です。
揉めても一切メリットはないので、丁寧な言葉使いや対応を心がけておきましょう。
クラウドワークスでクライアントと揉めてしまった場合
場合によっては契約キャンセルを申請しても承認されず、クライアントと揉めてしまうケースもあります。
その場合は第三者に頼るしかありません。
お仕事相談所を参考にしてみる
クラウドワークスでは仕事や契約で困ったことがあった場合、「みんなのお仕事相談所」で相談ができます。

同じような経験をした方からアドバイスをもらえるかもしれません。
また相談前に過去に同じような質問や回答例がないか調べてみましょう。
キーワード検索ができないので、Googleの「site:」コマンドを使用すれば検索できます。
『site:https://crowdworks.jp/consultation キーワード1 キーワード2』
簡単に検索ができる拡張機能もあります。(chrome)
キーワード部分を相談したいワードに変えて検索してみてください。
もしかしたら悩みが解決できるかもしれません。
クラウドワークスのサポートに相談してみる
相談しても解決が難しければクラウドワークスのサポートに問い合わせてみましょう。
よくある質問の「サービス各種機能」→「その他機能」→「【共通】お問い合わせについて」から問い合わせることができます。
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