
Webライティングに活用できるツールとして、ChatGPTやBardのようなチャットボット型のAIが主流になってきました。
今までは記事作成に、有料の校正ツールなどを使用することが多かったです。
しかし、AIを使えば、リサーチを含めた記事作成の約8割の作業を、無料で終わらせることができます。
そこで今回は、WebライティングにAIを活用する方法について、詳しく解説します。
Webライティングに使えるチャットボット型のAIは?

現在主流となっている3つのAIツールをご紹介します。
- ChatGPT
- Bard
- Bing AI Chat
ChatGPT
おそらく一番最初にAIという存在を大きく広めたのは、このChatGPTです。
ChatGPTはOpenAIによって開発された自然言語処理の人工知能(AI)モデルの一つで、人間のように文章を生成したり、質問に答えたりする能力を持っています。
ユーザーの質問や入力に基づいて対話を行い、情報を提供したり、会話を進めたりが可能。
質問によって得られた回答を共有、出力、保存もできます。
Google、Minecraft、Appleのアカウントがあれば、すぐに利用可能です。

Bard
Bardは、ChatGPTよりも後に発表されたGoogle AIが開発した大規模言語モデル(LLM)です。
ChatGPTとの主な違いは、ChatGPTは会話型AIを目的としており、Bardは汎用ツールを目的としていることです。
そのためテキストだけではなく、画像にも対応しており、Google検索と連動、読み上げ機能など、さまざまな機能がついています。
また情報が常に更新されているため、比較的新しい情報に関してはBardの方が得やすいかもしれません。
Googleアカウントをお持ちの方であれば誰でも使用可能です。

Bing AI Chat
Bing AI Chatは、Microsoftが開発した大規模言語モデル(LLM)を搭載したチャットツールです。
基本的な機能は上記2つと同じで、質問をするとAIから回答が得られます。
Bing AI Chatの特徴は、会話のスタイルを変えられることです。
以下3つから選ぶことができます。
創造的に | 主に創造的なコンテンツが生成できるモード。 詩や物語、コード、エッセイ、歌、有名人のパロディなど |
バランスよく | 最もバランスの取れたレスポンスを生成するモード。 情報や知識だけではなく、創造的なコンテンツも生成可能 |
厳密に | 最も正確で信頼できるレスポンスを生成するモード。 事実に基づいた情報や知識を提供することに重点を置く |
用途に合わせて使い方を変えられるため、創作物を作ったり、正確な情報を求めたり、その都度回答のスタイルを変えたい方には使いやすいかもしれません。
1回5ターンまでアカウントなしでも利用可能ですが、通常はMicrosoftのアカウントが必要となります。
Webライティングのどんな作業がAIでできるの?

ここでは実際にWebライティングに対して、AIを活用する方法をご紹介します。
記事のアイデア出し
記事のアイデアをAIに出してもらうことが可能です。
例えば題材は決まっていてもどんな記事を書けばいいかわからない、どういうアプローチをしたらいいのかわからないときなど、悩みを解決できる可能性があります。
「健康に関連する記事のアイデアを教えてください」といった具体的なトピックを指定すれば、その題材についてどんな記事が書けるかを提示してくれます。
他にもそのキーワードで狙えるターゲット層はどこか、特定の問題に対してどのような視線で書けばいいかなど、細かく指定することも可能です。
AIを使うと、記事のアイデアが浮かばないときに解決できる可能性が高いです。
アウトラインの作成
Webライティングではテーマを決めたら、アウトラインを作ってから本文を執筆するのが一般的です。
アウトラインは記事の設計図のようなものなので、先に見出しや書くテーマの順番など枠組みを決めておくことで、執筆プロセスや情報を整理することができます。
このアウトラインをAIに作ってもらうことが可能です。
例えば「Webライティング 書き方」というキーワードで、記事を書く場合のアウトラインをchatgptにお願いすると、以下のような回答が返ってきます。
タイトル: Webライティングの書き方
I. 導入
A. Webライティングの重要性
B. ターゲットオーディエンスへのアプローチ
C. 成功の指標II. 調査と準備
A. ターゲットオーディエンスの分析
B. キーワードの選定
C. コンテンツの目的設定III. サイト構造と読みやすさ
A. サイトのヒエラルキー
B. 視覚的な要素の活用
C. 簡潔で明快な文章の重要性IV. 引きつけるタイトルと見出し
A. キャッチーなタイトルの作成
B. 読者の興味を引く見出しの作成
C. タイトルと見出しの最適な長さと構造V. 効果的な文章の構築
A. リーダビリティと理解可能性
B. アクティブボイスの使用
C. 要点の明確な提示VI. ユーザーエクスペリエンス(UX)への配慮
A. モバイルフレンドリーなコンテンツの作成
B. ページの読み込み速度の最適化
C. インタラクティブな要素の活用VII. コール・トゥ・アクション(CTA)の最適化
A. 適切なCTAの選定
B. CTAの配置とデザイン
C. CTAの文言の効果的な作成VIII. SEO対策
A. キーワードの適切な配置
B. メタタグの最適化
C. 内部リンクの活用IX. コンテンツの最適化と改善
A. データ分析とフィードバックの活用
B. コンテンツの定期的な更新
C. ユーザーのフィードバックへの対応X. 結論
https://openai.com/chatgpt
A. 成功を収めるWebライティングの要点のまとめ
B. 読者への最終メッセージ
このようにある程度書けばいい内容を提示してくれるため、あとは使いたい見出しを取捨選択すればいいだけです。
アウトラインを作ってもらうと自身が浮かばなかった見出しを提供してくれる可能性もあるため、使う使わないは別として、一度聞いてみるのはありかと思います。
リサーチ
記事にする題材について、情報収集することを「リサーチ」といいます。
誰かに取材したり、何かを体験したり、ネットで調べたりする行為がリサーチです。
特定の情報に関してAIに質問すれば、リサーチも行うことができます。
ただし、このリサーチに関しては注意が必要で、AIの回答が全て正しいとは限りません。
bardやBing AI Chatは最新の情報も取り入れており、初期に比べてかなり回答の正確性も上がってはいますが、今でもコアな情報については細かい間違いが多いです。
ですので、リサーチに関してはAIを鵜呑みにせず、さまざまな情報源から正確性を検証した方が良いでしょう。
コンテンツの生成
コンテンツの生成は、そのまま記事本文を書いてもらうことです。
例えば何らかのキーワードを入力し、「文章を作成してください」と質問すると、実際に記事を書いてくれます。
アウトラインを作ってもらったあと、それぞれの見出しについて質問すれば、7~8割くらいはAIだけで記事を作成できます。
もちろんテーマによって情報が正確か確認する必要はありますし、テンポや文体などは調整する必要があります。
しかし、先にAIに記事を書いてもらえば、作業効率は間違いなくアップし、文法や語彙、表現方法などを学んでスキルアップにつなげることも可能です。
まるまるコピペするのではなく、例文を参考に自分で編集するなど、活用方法を工夫してみてください。
文章の校正・文法チェック
自分で書いた記事におかしい点がないか、AIにチェックしてもらうことができます。
伝え方は何でもいいのですが、「文章の校正をお願いします」と入力して、チェックしてもらいたい文章を貼り付けるだけです。
これが非常に便利で、句点・読点の位置、接続詞の間違い、文体の統一、フレーズの調整などをAIが行ってくれます。
メディアによって文体が異なるため、AIの回答が全て正しいとはなりませんが、それでも細かいミスを大幅に減らすことができました。
もしクラウドソーシングなどの案件で、自分の書いた文章が正しいかどうか不安な方は、AIにチェックしてもらうことをおすすめします。
なお、文体や表現方法を指定して「書き換えてください」とお願いすることも可能です。
WebライティングにAIを活用するときの注意は?

非常に便利なツールではありますが、AIで生成した文章はSEO的に不利になってしまう可能性があります。
特に懸念される問題は、重複したコンテンツです。
AIは大量のデータを学習して、それを元に文章を生成します。
文体や表現方法を指定して変えることはできますが、同じ題材だと文章が似てしまう可能性があり、「SEOを意識したWebライティング」には活用が難しい場合があります。
生成した文章をそのまま使用するのではなく、SEOに有効な文章に修正するなど工夫してみてください。
AIを活用できるクラウドソーシングサービスは?

クラウドソーシングが、AIの使用を禁止しているところは、今のところありません。
案件ごとにAI禁止としている方はいますが、基本はどのクラウドソーシングでも利用が可能です。
AIを活用できるクラウドソーシングをいくつかご紹介します。
クラウドワークス
クラウドワークスは日本で一番利用者が多いクラウドソーシングサービスです。
人数の多さから比較的初心者の方でも契約しやすいのが特徴。
タスク作業であれば契約を結ぶ必要はなく、案件を選んですぐに作業が可能です。
無料登録で誰でも利用することができます。
ランサーズ
ランサーズの特徴は手数料が安いことです。
10万円以下の契約の場合、クラウドワークスは20%なのに対して、ランサーズは16.5%。
具体的な手取りを計算すると、1万円の案件だった場合、クラウドワークスは7,800円なのに対し、ランサーズは8,350円です。
550円も差があり、これは契約金額や契約数が増えるほど、総合的な報酬に影響します。
その分専門的な内容が多く、契約がしにくい場合もありますが、稼ぐことが目的であればランサーズがおすすめです。
ココナラ
ココナラも上記2つに並ぶ大きなクラウドソーシングサービスですが、手数料22%と一番高く、案件もそこまで多くありません。
しかし、上記2つに比べてビジネス感がないため、比較的ゆるい空気で作業ができます。
人によってはそれがメリットでもあり、デメリットにもなりますが、お小遣い稼ぎ感覚でクラウドソーシングを利用したい方は、ココナラがおすすめです。
WebライティングにAIを活用する方法まとめ
今回はWebライティングにAIを活用する方法について、ご紹介しました。
- Webライティングに使えるチャットボット型のAIは?
- Webライティングのどんな作業がAIでできるの?
- 記事のアイデア出し
- アウトラインの作成
- リサーチ
- コンテンツの生成
- 文章の校正・文法チェック
AIを活用して記事を効率よく生成できれば、Webライティングと言わず、自身のブログにも活用できます。
Webライティングでは、アイデア出しやアウトラインなどはクライアントが決めてくれることも多いので、どちらかと言うとブログ記事向きかもしれません。
どちらにせよAIが記事作成を助けてくれることは間違いないです。
ぜひWebライティングにAIを活用して、作業効率を良くしてみてください。
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