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【Premiere Pro】これで完璧!キーフレームの使い方をマスターしよう!

アニメーションでオブジェクトを移動させたり、大きさを変えたりするとき、キーフレームを使います。

キーフレームは動きをつけることはもちろん、速度や動きの調整も可能です。

ただPremiere Proを始めたばかりの人は、キーフレームの使い方がわからないという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は基本的なキーフレームの使い方から、リニア・ベジェなど動きを制御する機能も詳しく解説します。

キーフレームの使い方を学んでみたい!という方は、ぜひ参考にしてみてください。

こんな方におすすめ
  • 基本的なキーフレームの使い方がしりたい人
  • キーフレームの使い方を学びたい人
  • キーフレームを使って演出の幅を広げたい人

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Premiere Proのキーフレームとは?

キーフレームはさまざまなプロパティ(属性)を、フレームごとに制御できる機能です。

例えば特定のオブジェクトを不透明度0の状態にして、15フレーム後に100を指定します。

そうすると15フレームかけて、オブジェクトが徐々に表示されるような演出が作れます。

このように、フレームごとにプロパティの値を指定して動かせるのがキーフレームです。

プロパティには位置、サイズ、回転、音量などさまざまなものがあります。

また動きの速度やなめらかさを制御するリニアやベジェといった機能もあります。

これらが使えるようになると、自分の思った通りにオブジェクトを動かすことが可能です。

Premiere Proの基本的なキーフレームの使い方

ここではキーフレームを使って、以下のように車を左から右に動かす方法について解説します。

背景に白いカラーマットを入れています。

カラーマットはプロジェクトパネルの新規項目から追加が可能です。

カラーマット上に画像を取り込みます。

画像のクリップを選択した状態でエフェクトコントロールパネルを開きます。

パネルが表示されていない方はメニューバーのウィンドウからエフェクトコントロールにチェックを入れると表示ができます。

「位置」プロパティの時計アイコンをクリックして、アニメーションをオンにします。

X軸の値を150にして、画像を画面左に移動させます。

なお、プログラムモニター上で画像をダブルクリックすれば、ドラッグで動かすこともできます。

位置のアニメーションをONにした状態で画像を動かすと、自動的にキーフレームが打たれます。

再生ヘッドを5秒後に合わせて、X軸の値を1780にします。

これで車が5秒かけて、X軸150から1780に動くアニメーションが作れました。

キーフレームの速度や動きを制御する方法

キーフレームには速度や位置を制御できる「時間補間法」と「空間補間法」があります。

例えばこちらのように徐々に加速するような動きをキーフレームだけで作ると、キーフレームをたくさん打ってフレームごとに値の調整が必要です。

動きがぎこちなく、キーフレームを何個も打つため時間がかかります。

こういったオブジェクトの動きや速度を簡単に制御できる機能が「時間補間法」や「空間補間法」です。

時間補間法で速度を制御する方法

時間補間法はキーフレームの速度や時間を制御する方法です。

時間補間法には以下の機能があります。

時間補間法
  • リニア
  • ベジェ
  • 自動ベジェ
  • 連続ベジェ
  • 停止
  • イーズイン
  • イーズアウト

キーフレームを右クリックして時間補間法から指定が可能です。

プロパティを開けば速度の値が確認できます。

リニア

リニアはキーフレーム間を、直線的な動きで表現できる機能です。

キーフレームはデフォルトでリニアが指定されます。

冒頭で紹介した動画のように、一定の速度で直線に移動するのがリニアです。

ベジェ

ベジェは加速や減速など、オブジェクトの速度に緩急がつけられる機能です。

キーフレームを右クリックして「ベジェ」を選択します。

そうするとキーフレームの下にベジェハンドルという青いバーが表示されます。

このベジェハンドルを操作することで、キーフレームの速度を変えられます。

例えば徐々に加速する動きを表現したい時は、終点のキーフレームの速度を上げればいいだけです。

ベジェハンドルをドラッグして上に持っていくと、速度が上げられます。

書き出すと徐々に加速しているのがわかると思います。

加減速を表現したい時は、ベジェハンドルの長さを変えて、曲線の調整が可能です。

ちょうど中間辺りで加速するように設定してみました。

このようにオブジェクトの速度を、自分で指定できる機能がベジェです。

リニアを選択した状態でもベジェハンドルは表示されます。ベジェハンドルを操作した時点で自動的に時間補間法がベジェに変わります。

自動ベジェ

自動ベジェは名前の通り曲線を自動で生成できる機能です。

例えばキーフレームを3つ打ち、中央のキーフレームをベジェにしてこのような形にします。

中央の速度が急に上がっているため、緩急の激しい動きになります。

中央のキーフレームを自動ベジェにすると、曲線が滑らかになるよう自動で計算して調整されます。

ベジェのようにカクカクせず、なめらかな動きになりました。

このように選択したキーフレームに対して、滑らかな曲線を描いてくれるのが自動ベジェです。

連続ベジェ

連続ベジェもキーフレーム間で滑らかな曲線を生成できる機能です。

自動ベジェと違うのは手動で曲線の調整ができること。

例えば3つのキーフレームを打ち、中央をベジェにしてベジェハンドルを操作すると、左右を別々に動かせます。

キーフレームがある方向に対して曲線が調整できる機能なので、始点・終点には片方の向きにしかハンドルがありません。

自由に調整できるメリットはありますが、手動で左右それぞれのハンドルを調整し、滑らかな曲線を作るのは難しいです。

真ん中を連続ベジェにして調整すると左右同時に動かせるため、滑らかな曲線が簡単に生成できます。

生成された曲線を左右同時に調整できるのが連続ベジェです。

停止

停止はそのままの意味で、次のキーフレームに到達するまでオブジェクトの動きを停止します。

先ほどと同じく3つキーフレームを打ち、中央のキーフレームを停止にすると、右側のハンドルから終点のキーフレームまで動きが止まります。

ストップモーションのような演出を作ったり、オブジェクトを止めて解説を入れたりするときに有効な機能です。

イーズイン

イーズインは速度のプリセットのようなもので、減速するような動きが表現できます。

動いているオブジェクトに対して制御できるものなので、始点のキーフレームにイーズインをかけても変化はありません。

始点以外のキーフレームに対して使います。

終点の速度を上げた状態にしてからイーズインを選択すると、始点の速度より終点の速度が下がります。

書き出すとイーズインを指定した終点のキーフレームに対して、減速しているのがわかると思います。

このように指定した位置に対して、オブジェクトを減速させて到達させられるのがイーズインです。

イーズアウト

イーズアウトはイーズインと逆で、加速する動きが表現できます。

次のキーフレームの位置までにオブジェクトの速度を制御するものなので、終点のキーフレームにイーズアウトをかけても変化はありません。

終点以外のキーフレームに対して使います。

イーズインと同じように始点の速度を上げた状態でイーズアウトを選択すると、速度が下がり、終点に向かって徐々に加速します。

書き出すと加速しているのがわかると思います。

このように次のキーフレームの位置まで、加速する動きを追加できるのがイーズアウトです。

空間補間法で動きを制御する方法

空間補間法は速度ではなく、位置、回転、スケールなどに対して動きを制御できるものです。

制御できる項目は移動補間法で使える機能と同じです。

空間補間法
  • リニア
  • ベジェ
  • 自動ベジェ
  • 連続ベジェ

リニア

リニアはオブジェクトを直線的に動かせる機能です。

まず位置のアニメーションをONにして、車をジグザグに動かします。

キーフレームをONにした状態でオブジェクトを動かすと、その位置でキーフレームが打てます。

再生ヘッドを動かしながら、ジグザクの動きを作成しました。

デフォルトだと自動ベジェが選択されているため、滑らかな曲線に沿って動きます。

キーフレームを全て選択した状態で空間補間法からリニアを選ぶと、滑らかにカーブしていた部分が鋭角に変わります。

書き出した動画がこちらです。

少し見づらいですが、点線を比較して見ると自動ベジェは丸いカーブを描いているに対して、リニアは鋭角になっています。

このようにオブジェクトの動き方を制御できるのが空間補間法直線的かつ鋭角な動きを表現できるのがリニアです。

ベジェ

ベジェは自分で動きを調整できる機能です。

時間補間法ではキーフレームの横にベジェバンドルを表示しましたが、空間補間法のベジェバンドルはプログラムモニター上に表示されているものです。

ベジェを選択すると動き方を自由に制御できます。

カーブで1回転するような動きをつけてみました。

このようにベジェは曲線を自由に調整して、オブジェクトを動かせます。

自動ベジェ

自動ベジェはキーフレーム間で滑らかな曲線を自動で生成してくれる機能です。

デフォルトだとこの自動ベジェが生成されます。

上記のベジェで生成したものを自動ベジェにすると、カーブの箇所が滑らかな曲線に戻ります。

ベジェで生成した曲線

自動ベジェにしたもの

書き出した動画がこちらです。

滑らかなカーブや動きを表現したい場合は、自動ベジェが一番簡単です。

連続ベジェ

連続ベジェも滑らかな曲線を生成できる機能です。

時間補間法と同じで、手動で曲線の調整が可能です。

通常のベジェだと、ベジェハンドルは左右片方ずつしか動かせません。

連続ベジェを選ぶと左右同時に調整ができます。

連続ベジェだと左右同時に操作できるため、曲線の調整がしやすいです。

滑らかな曲線を維持したまま位置や角度を調整したいときは、連続ベジェが適しています。

時間補間法と空間補間法の組み合わせ

時間補間法と空間補間法を指定すれば速度と動き両方を調整できます。

例えば時間補間法はリニア、空間補間法で自動ベジェを選択すると、一定の速さで自動ベジェで生成された曲線に沿って動きます。

このキーフレームの中央と終点をイーズインにします。

そうすると空間補間法で自動ベジェの曲線をなぞりながら、2つ目のカーブと終点直前で減速するような動きが表現できます。

このように時間補間法と空間補間法を組み合わせれば、速さと動きを自由に制御が可能です。

Premiere Proのキーフレームを使いこなす方法まとめ

今回はPremiere Proでキーフレームを使いこなす方法について解説しました。

まとめ
  • Premiere Proのキーフレームとは?
  • 基本的なキーフレームの使い方
  • キーフレームを制御する時間補間法と空間補間法について
  • リニア・ベジュ・停止・イーズイン・イーズアウトの機能

キーフレームが理解できると、動きを表現できる幅が広がります。

実際に私はキーフレームを大量に打ってオブジェクトを動かそうとしていた時期があり、全く思った通りの動きが表現できませんでした。

空間補間法で動きを制御できることを知ってからは、迷路をなぞるような動きも簡単に作れます。

動画編集をする上でアニメーションや動きを制御する機会は多いので、知っておいて損はありません。

それぞれ機能の特徴を知っておくだけでも編集の幅が広がるので、ぜひ挑戦してみてください。

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