
動画を編集していると、編集しようと思っていたシーンがどこだかわからなくなってしまうことはないでしょうか?
マーカーはそういったことを防ぐため、特定の位置にしるしやコメントで、情報が残せる機能です。
またマーカーを使うと再生ヘッドの移動もショートカットでできるため、作業効率がよくなります。
どんな動画編集にも使える機能なので、今回はマーカーの使い方についてご紹介します。
- マーカーは何ができる機能?
- マーカーの具体的な使い方
- マーカーのショートカット
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Premiere Proのマーカーとは?

マーカーはシーケンスやクリップの特定の位置にマーキングができる機能です。
マーキングはしるしをつけることで、重要なシーンにマーカーをつけておけば、後から編集が簡単にできます。
また名前やコメントをつけて詳細な情報を残しておけば、作業内容に迷うこともありません。
さらに再生ヘッドをショートカットキーで動かせるので、大幅に作業効率が上がります。
Premiere Proのマーカーでできることは?
マーカーは3種類あり、それぞれできることが異なります。
- コメントマーカー
- チャプターマーカー
- セグメンテーションマーカー
コメントマーカー
Premiere Proのマーカーと言ったら通常はこのマーカーを指します。
正式名称はコメントマーカーと書かれていますが、普通にマーカーと言う方が多いです。
上記で解説したように、重要なシーンに対してマーカーをつけてコメントを残したり、後から見直したりできる機能です。
コメントは誰かと共同編集をするときも、情報が共有できて便利です。
チャプターマーカー
チャプターマーカーは動画にチャプターを作るためのマーカーです。
DVDを再生するときに特定のチャプターから再生する機能がありますが、それを実装できるのがこの「チャプターマーカー」です。
ただしチャプターマーカーはMOV形式の動画にしか追加できないため、書き出し時は形式に注意しましょう。
セグメンテーションマーカー
セグメンテーションマーカーは、現時点で具体的な使い方がよくわかりませんでした。
ヘルプを確認すると以下のように書かれています。
セグメンテーションマーカーを使用すると、ビデオの範囲を定義して、ワークフローを自動化できます。例えば、特定の領域をリーダーとして指定したり、コマーシャルが表示されるセグメントとして指定したりできます。
https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/using/markers.html
ヘルプを参考にセグメンテーションマーカーを設置してみたのですが、結局どういった機能なのかわかりませんでした。
こちらは詳細がわかり次第、追記いたします。
Premiere Proのマーカーを実際に使ってみよう
Premiere Proで、マーカーを操作する方法についてご紹介します。
マーカーを追加する
まずマーカーを追加したい位置に、再生ヘッドを合わせます。
ショートカットキー「M」、またはシーケンスを選択した状態で右クリックから「マーカーを追加」をクリックするとマーカーの追加ができます。

右クリックから追加する場合は、タイムライン内だと別のメニューが表示されるため、シーケンスの時間が表示されている辺りを右クリックします。

アイコンが表示されていればマーカーの追加は完了。
クリップを選択した状態だとクリップ内、未選択だとシーケンス上にマーカーが表示されます。

マーカーを編集する
マーカーの種類、名前、色を変更できます。
編集したいマーカーの位置でもう一度「M」、マーカーをダブルクリック、または右クリックから「マーカーを編集する」をクリックで編集画面が開けます。
編集できる項目は以下の通りです。
名前 | マーカーの名前 |
デュレーション | マーカーの範囲 |
コメント | 残したいコメント |
マーカーの色 | 表示色 |
マーカーの種類 | コメントマーカー チャプターマーカー セグメンテーションマーカー Webリンク |
分かりにくそうなデュレーションとWEBリンクについて別途解説します。
デュレーションについて
デュレーションはマーカーの長さです。
視覚的にマーカーの範囲がわかりやすくなり、コメントなども確認しやすくなります。
デュレーションにカーソルを合わせてドラッグすると、長さを指定できます。

指定した範囲にマーカーが表示され、マーカーの端をドラッグすれば調整が可能です。

WEBリンクについて
これはWEBに埋め込んだ動画を再生して、マーカーの位置に来たら、指定したURLを自動的に開ける機能です。
WEBリンクにチェックを入れて、URLとフレームターゲットを指定します。

URLはそのまま開きたいページのURLを入力。
フレームターゲットはヘルプに記載されていないですが、おそらくHTMLのウィンドウの開き方を指定するものです。
- _blank 別ウィンドウで表示
- _parent 親フレームで表示
- _self 再生しているウィンドウで表示
- _top 分割を全て解除して表示
ただこれもチャプターと同じくMOV形式でしか機能しません。
また実際に埋め込んで確認しましたが、動画が再生されず、WEBリンクも機能しませんでした。
調べてみると、MOV形式の動画は現在のWebに対応していないようです。
ですので、現在WEBでどのような使い方ができるのかはわかりませんでした。
マーカーのショートカットキーは?
マーカーの操作で使用できるショートカットは以下の通りです。
マーカーを追加 | M |
マーカーの編集 | マーカーに再生ヘッドを合わせてM |
前のマーカーに移動 | Ctrl+M |
後のマーカーに移動 | Shift+Ctrl+M |
選択したマーカーの削除 | Ctrl+Alt+M |
マーカーの削除 | Ctrl+Alt+Shift+M |
特に移動の操作は覚えておくと編集が楽になります。
デフォルトのショートカットキーが使いにくい方は、自分で設定も可能です。
Premiere Proでマーカーを使う方法まとめ
今回はPremiere Proでマーカーを使う方法についてご紹介しました。
- マーカーとは?
- それぞれのマーカーでできること
- マーカーの使い方
- マーカーのショートカットキー
カットするシーンが多い動画だと「あのシーンどこだっけ?」となってしまうことが多いです。
マーカー全てに詳細な情報を入れる必要はありませんが、とりあえずマーカーを追加しておくだけでも何のシーンか把握しやすなり、移動もしやすくなります。
マーカーをつけるだけで作業効率がグッと上がるので、ぜひ使ってみてください。
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