
サムネイルなどを作成するとき、背景透過画像をよく使います。
PhotoshopやGIMPなどで作成する方も多いと思いますが、photoshopは有料ですし、どちらも操作方法を覚える必要があります。
そういったコストを一切考えることなく、簡単に無料で背景透過画像が作れるのが「remove.bg」です。
今回はこの「removebg」の使い方について詳しく解説していきます。
- クオリティより作業速度を上げたい
- あまり難しいことはしたくない
- 作成後に自分で修正したい
「remove.bg」ってどんなツール?
「remove.bg」はAIが画像を分析して、自動で背景を透過してくれるWEBツールです。
もし透過が上手くできなくても、手動で削除と修復が可能。
登録など面倒くさい手間がなく、すぐ使うことができるので、作業効率を上げたい方にはおすすめのツールです。

「remove.bg」を運営している会社は?
remove.bgは画像認識・解析AIプラットフォームを提供しているkaleido.aiが開発したツールです。
こちらはオーストラリアの企業で、2021年にグラフィックデザインツールで有名なCanvaに買収されました。

ですので、現在はcanvaが親会社になり、kaleido.aiはCanvaの子会社に位置づけられます。
「remove.bg」の具体的な使い方は?
それでは実際にremove.bgの使い方について解説します。
remove.bgでできることは以下の通りです。
- 背景透過
- 背景の編集
- 削除/復元
- Canvaに取り込む
背景透過
remove.bgは画像をアップロードした時点で、自動的に背景透過処理が始まります。
まずはhttps://www.remove.bg/にアクセスします。
画像はD&D、アップロード、URL入力のいずれかで取り込みが可能です。
実際にフリー素材の画像をお借りして背景を透過してみました。


ダウンロードした画像をアップロードするとこのように背景を透過してくれます。
透過した画像はダウンロードから保存が可能です。

背景の編集
透過した画像の背景を、別の写真や色に置き換えることができます。
操作は簡単で右上の編集ボタンから処理方法を選ぶだけです。

編集をクリックするとパネルが表示され、背景をぼかす処理や、別の写真、色に変更が可能です。
・元画像の背景をぼかした処理

・背景を別の写真に置き換えた処理

・背景を単色に置き換えた処理

・背景を別の写真に置き換えてぼかした処理

削除/復元
AIが処理をしているため、画像によっては透過が上手くできない場合もあります。
そういった場合はブラシツールを使い、手動で削除/復元が可能です。
背景の編集と同じように、透過した画像の右上から編集をクリックします。

背景タブの隣にある削除/復元のタブをクリックします。

復元の方法
復元は透過したくない部分が透過されてしまった場合に、元に戻せる機能です。
復元を選択した状態で、元に戻したい部分をブラシでなぞれば、そこが復元されます。

ブラシの大きさは下のスライドバーで変更が可能です。
削除の方法
削除は透過したい部分が透過されていなかった場合に、手動で削除ができます。
使い方は復元と同じで、削除を選択した状態で、透過したい部分をブラシでなぞるだけです。
試しに犬のしっぽを削除してみました。
ベータ版ですが自動検出をONにして削除すると、削除したい対象を検出して、違和感がないように調整してくれます。

完全に手動で調整したい場合は、自動検出はオフにしてください。
もし対象と透過した部分の境界線が分かりにくい場合はズームインで画像を大きくできます。

作業をやり直したい場合は、矢印のアイコンから戻したり進んだりできます。

Canvaに取り込む
背景透過した画像をCanvaに取り込んで編集ができます。
透過処理が終わったら表示される画面の「デザインを追加」をクリックします。

このような画面が表示されるので、「無料のデザインを作成しましょう」をクリックするとCanvaに移動します。

あとはCanvaで自由に編集が可能です。

「remove.bg」のデメリット
remove.bgは非常に便利なツールですが、無料だと「625 x 400」までの解像度にしか対応していません。
透過自体は解像度関係なくできますが、ダウンロード時に画質が劣化します。
無料会員登録で1クレジット分、高画質の画像がダウンロード可能です。
継続的に高画質の画像をダウンロードしたい場合は有料の会員登録が必要です。

アイコンなど小さい画像を透過するにはremove.bgで十分ですが、画質を維持したい場合は別途ソフトウェアやツールを使う必要があります。
「remove.bg」の使い方まとめ
今回はremove.bgの使い方について解説しました。
remove.bgは背景透過ツール
remove.bgはオーストラリアの会社(Canvaが買収)
remove.bgの使い方(背景編集/削除/復元/Canvaに取り込み)
画像によって上手くいかない場合もありますが、上記で解説したように修正が可能なため、複雑な画像以外はしっかり透過が可能です。
なお、画質の劣化は大きなデメリットですが、YouTubeのサムネイルや動画のワンポイントに差し込む画像であればそこまで気になりません。
remove.bgの一番のメリットは作業効率が上げられることなので、画像透過の時間を短縮したい方はぜひ使ってみてください。
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