
ブロガーのほとんどの方が、何らかのキーワード調査ツールを使っていると思います。
無料で使えるものだとGoogleのキーワードプランナーが代表的ですが、もう1つ無料で有名なツールがラッコキーワード。
基本的なサジェストキーワードや見出しの抽出が可能で、有料プランだと再検索キーワードや月間検索数なども取得できます。
今回はこのラッコキーワードの使い方と、無料・有料の違いについて詳しく解説します。
- ラッコキーワードの使い方
- 無料・有料の違い
- 有料プランを使った方がいい人
ラッコキーワードとは?
ラッコキーワードは無料で使えるキーワード調査ツールです。
無料で使える機能は以下の通り。
サジェストキーワード | 検索キーワードと関連性の強いキーワードを表示 |
Q&A(知恵袋など) | 検索キーワードに関するQ&Aを表示 |
ニュース・話題の記事 | 検索キーワードに関連する記事を表示 |
Googleトレンド | 検索キーワードのGoogleトレンド(人気度の動向) |
見出し抽出(上位20サイト) | 検索キーワードの上位20サイトから見出しを抽出 |
共起語(上位20サイト) | 検索キーワードと一緒に使われることが多いキーワード |
周辺語・連想語 | 検索キーワードと関連性が強いキーワードを辞書・Wikipediaから表示 |
類語・同義語 | 検索キーワードと同じ意味を持つ別のキーワードなど |
Googleトレンド以外は検索結果をコピー、またはcsvで保存ができます。
また非会員、無料会員、有料会員で機能の使用回数が異なります。
ラッコキーワードは非会員・無料会員・有料会員で何が違う?
主に違うのは使用できる機能と使用回数の上限です。
使える機能と使用回数を会員ごとにまとめました。
機能 | 非会員 | 無料会員 | エントリープラン(528円/月) |
---|---|---|---|
各種キーワード調査 | 5回/日 | 50回/日 | 1,500回/月 |
見出し抽出・共起語取得 | 5回/日(上記と合算) | 15回/日 | 500回/月 |
月間検索数取得 | × | × | 40回/月 |
サジェストプラス | × | × | 100回/月 |
検索流入キーワード | × | × | 40回/月 |
他のキーワード/質問 | × | × | 40回/月 |
広告非表示 | × | × | 〇 |
有料プランは年払いの場合、2ヵ月分お得になり440円/月です。
さらに上位の有料プランもあり、価格に応じて検索回数と同時接続可能数の上限が増えます。
より上位のプランについて、詳細はこちらをご確認ください。
ラッコキーワード(有料)で使える機能は?
実際に有料プランを使ってみたので、有料プランで使える機能をご紹介します。
サジェストプラス
これは検索キーワードからサジェストキーワードを調査できる機能です。
無料でもサジェストキーワードは取得できますが、絞り込むことができません。
有料はキーワードを重要、その他、単語数で絞りこむことが可能です。
Google以外の検索エンジンも調査できます。

- Bing
- YouTube
- Google動画
- Amazon
- 楽天
- Googleショッピング
- Google画像
より下層のサジェストキーワード、その他のキーワード、単語数ごとに表示の切り替えが可能。

またこの検索結果からそのまま月間検索数、CPC、競合性を取得できます。

月間検索数 | 対象検索エンジンの月間検索数 |
CPC | キーワードの収益性 |
競合性 | 競争率の高さ |
月間検索数の取得
月間検索数はそのキーワードが月に検索されている回数です。
基本は上記のサジェストプラスから月間検索数を取得した方が、操作的にはスムーズになります。
それとは別に自分で指定したキーワードから月間検索数を調査することも可能。
使い方は簡単で月間検索数の取得ページでキーワードを入力し、取得をクリックするだけ。

キーワードは改行で区切られ、入力上限は10万件までです。
また500キーワードごとに使用回数を1消費します。
他のキーワード/質問β
これは読者の検索意図を調査するのに便利な機能です。
再検索キーワードとも呼ばれ、読者が本当に知りたい悩みを調べることができます。
まず再検索キーワードがどのような指標で、SEOとしてどう役立つのか解説します。
例えば「副業 初心者」で検索すると、ページ下部に関連キーワードが表示されます。
これが再検索キーワードです。

再検索キーワードはこのような特徴があります。
- 目的のキーワードの次に検索されているキーワード
- 目的のキーワードと一緒に調べられているキーワード
- さらに読者が知りたがっているキーワード
ですので、再検索キーワードに関する記事を作成すると読者のニーズが満たすことができ、Googleから評価され、検索からの流入増加が狙えます。
また再検索キーワードで出現率の高いキーワードほど、重要度が高いといわれています。
それぞれ8つの関連キーワードで再検索して、表示されるキーワードをまとめてみました。
青枠が1層目、赤枠が2層目に表示された再検索キーワードです。

2層目のキーワードの中には重複しているものがあり、「本当に安全な副業」というキーワードが4回表示されています。
この出現回数が多いキーワードが、重要度の高いといわれるキーワードです。
これを手動で調査するのは大変ですが、「他のキーワード/質問β」を使えば一瞬で再検索キーワードと重要度の高いキーワードが取得できます。
また質問のタブでは「他の人はこちらも質問」で表示されるキーワードとその出現回数も取得が可能です。

検索流入キーワードβ
特定のブログからキーワード、月間検索数、順位、検索流入数、CPC、競合性などが調査できる機能です。
試しにこのブログのURLを調査してみたところ、特定のキーワードで検索結果に表示される記事、その記事の順位、推定流入数が表示されました。

ただ「β」とあるように全てのキーワードが網羅されているわけではなく、順位や流入数にも多少ズレがありました。
少し正確性には欠けますが、競合ブログがどういうキーワードを狙ってどれくらいの順位にいるのか、ざっくり調べることができます。
ラッコキーワード(有料)は使った方がいい?
サジェストキーワードや月間検索数をしりたい方は、無料ツールで十分です。
それ以上に読者のニーズやキーワード、競合について深堀りしたい人は有料プランがオススメです。
検索意図の深堀りをしたい人
SEOで大切なのは読者の悩みを解決することだと言われています。
その本質的な悩みを調査できるのが「他のキーワード/質問β」です。
他のキーワード/質問βで解説したとおり、検索意図を調査し、読者のニーズを満たすのに必要な情報を取得できます。
ラッコキーワード以外にも調査できるツールはありますが、制限があったり、値段が高かったりするため、総合的な使いやすさを考えるとラッコキーワードが一番です。
より読者のニーズを意識して記事を作成したいと考えている方であれば、有料を使う価値はあります。
トピッククラスター・ブログ設計をしたい人
おそらく無料でキーワードを調査をしている方は、ラッコキーワードやキーワードプランナーでサジェストをcsvで保存し、キーワードプランナーの月間検索数を取得。
そこから関連キーワードなどを抽出して、トピッククラスターやブログ設計をしている方が多いと思います。
有料プランを使えば上記の作業が全てワンクリックでできます。
まずサジェストプラスでは、サジェストの検索結果からワンクリックで月間検索数の取得が可能。
さらに重要度の高いキーワードをツリーで表示したり、単語数で表示したり、全てワンクリックで切り替えができるため、手間が一切かかりません。

また純粋に取得できるキーワード数もキーワードプランナーより多いです。
キーワードプランナーで「副業」を調べると2,116個のキーワードが表示されますが、ラッコキーワードだと6,003個。
より多くのキーワードから、作成する記事の設計ができます。
手間をかけずにキーワードを調査して、トピッククラスターやブログの設計をしたい方には有料プランがオススメです。
ラッコキーワード(有料)を使うときの注意点
非常に便利なツールではありますが、使いにくと感じた点がいくつかあったので、ご紹介します。
下位プランに変更できない
1つは下位プランに変更ができないこと。
スタンダードからライト、ライトからエントリーにするには、契約期間終了後に一度解約が必要です。
契約期間が終わったあとに再度契約する必要があるため、この手間が少し面倒くさいです。
使用回数が余ってしまうともったいないので、事前に使用回数などを計算して、それに合わせたプランを選びましょう。
更新手続きの通知が多い
私が有料プランを契約したのは2022年9月頭で、そのときはエントリープランがありませんでした。
ちょうど9月20日に下位プランがリリースされたため、再契約する必要があり、一度自動更新をオフに設定。
すると、更新が切れる10日前から、画像のようにメールが大量に届きました。

メールされなくても契約するつもりだったのですが、このメールで少し気持ちが冷めてしまいました。
通知をオフにできる設定もないので、下位プランに変更する場合は煩わしく感じるかもしれません。
ラッコキーワードの使い方まとめ
今回はラッコキーワードの使い方について解説しました。
- ラッコキーワードとは?
- 会員による機能の違い
- 有料プランで使える機能
- 有料プランを使うメリット
- ラッコキーワードを使うときの注意点
有料プランはある程度キーワードの調査方法を知っていて、さらに分析したい、手間を減らしたいという方には最適のツールです。
事前に調査したいキーワードが決まっているのであれば、1ヶ月だけ契約して調査したら解約という手も全然ありです。
いろいろ使い分けができるツールなので、よりキーワードを深堀りしたい方は、ぜひ使ってみてください。
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