最近では、画像生成AIコンテンツを広告や宣伝に利用する機会も増えてきています。
企業がCMにAIモデルを起用したり、ソーシャルゲームの画像がAIだったり、使い方はそれぞれです。
さまざまな分野で画像生成AIが利用されることになってから、画像生成をマネタイズできるチャンスも増えてきました。
しかし、実際にどうやってやるのか、どんな方法があるのか、わからない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、個人の方でも行える画像生成AIのマネタイズ方法について、詳しくご紹介します。
画像生成AIをマネタイズするには?
ここでは具体的な方法と実際に利用されているコンテンツやプラットフォームについてご紹介します。
寄付を募る
これは何らかの有益なコンテンツを作成し、それを提供する代わりに寄付を募るというマネタイズ方法です。
有益なコンテンツとは、モデル、LoRA、拡張機能、画像生成サービス、how toコンテンツなどがあげられます。
実際にモデルやLoRAの提供できるCivitaiでは、製作者さんのko-fiリンクがよく貼られており、そこから寄付を行えます。
「Ko-fi」は、クリエイターやアーティストがファンから寄付を受け付けるためのプラットフォームです。
Ko-fi - Get Donations, Memberships and Shop Sales. No Fees!
また生成方法や画像そのものを提供し、クリエイターに対してファンが寄付を送れるプラットフォームもあります。
なお、Fantasficはちょうど昨日(2023年11月10日)に決済停止のお知らせがあり、pixivFANBOXはhow to系はOKですが、画像そのものをコンテンツとして販売するのは禁止となっています。
■決済機能停止のお知らせ
— Fantasfic (@fantasfic_re) November 10, 2023
いつもFantasficをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
突然のご連絡となり誠に申し訳ございませんが、諸般の事情により、11月12日(日)を持ちまして、決済に関わる機能が停止いたします。
それに伴い、下記2点の対応をさせていただきます。…
「AI生成コンテンツ」とは何ですか? – pixivFANBOX
それぞれプラットフォームによって提供できるものが異なるため、しっかり規約を確認してから利用してください。
ブログやYouTubeで広告収益を得る
こちらはブログやYouTubeで画像生成AIに関する情報を提供し、ユーザーの方に商品や広告を紹介して収益を得るというものです。
具体的にはGoogle AdSense、Amazonアソシエイト、A8.netなどのASPがよく利用されています。
寄付を募るのと違う部分は、媒体そのものと、画像生成AIに関する商品も紹介できるという点です。
例えば画像生成に大きく影響を与えるグラフィックボードや、画像を保存できるSSDなどが紹介できます。
またYouTubeの場合はコンテンツにさまざまな形があり、how to、AI漫画、スライドショー、ピタ止め動画などが投稿されています。
何を作るかによってスキルや労力も異なるため、自身が興味あるものに挑戦するのがおすすめです。
動画作成方法についてはnoteの方でいくつか記事を書いているのでこちらも参考にしてみてください。
画像生成を請け負う
これはクライアントの代わりに画像生成を行って報酬を得るというマネタイズです。
主にクラウドソーシングで案件の募集が行われ、ココナラでは画像生成スキルの販売もできます。
またAIイラスト専用の依頼サイト「プロンプトン」というプラットフォームもあります。
基本的な操作ができるだけでも、簡単な依頼は受けることが可能です。
しかし、報酬アップを目指すには、同一人物で指定されたポーズを生成したり、インペイントで一部修正したりなどのスキルが必要になります。
クライアントが画像生成について知らない場合も多いので、そういった意味ではコミュニケーション能力も必要かもしれません。
コンテンツを販売する
こちらは生成した画像で何らかのコンテンツを作成し、それを販売するというものです。
販売できるプラットフォームは以下のようなものがあります。
Amazon kindleでは主に解説本や写真集が販売され、PIXTAやAdobe Stockでは素材として利用できる画像が販売されています。
一番シンプルな方法ではありますが、kindleに関してはKDPへの登録やkindle本作成の知識も必要です。
【完全版】画像生成AIで作った作品をAmazon kindleで販売する方法!|イクリ
画像生成AIをマネタイズするコツは?
商用利用可能なモデルを把握しておく
現状画像生成AIを利用したマネタイズは禁止されていませんが、モデルやLoRAの利用には注意が必要です。
画像生成はさまざまな機能があり、それを使えば幅広い画像を生成できますが、どれを利用していいわけではありません。
モデルやLoRAにはライセンスがあり、商用利用不可のものもあります。
ですので、画像生成AIでマネタイズするのであれば、自身が使用するモデルなどについて、ライセンスをしっかり確認しておきましょう。
SNSで宣伝・マーケティングに力を入れる
おそらくどのマネタイズ方法も、始める部分までは誰でもできると思います。
しかし、そこから売上を伸ばすには、どうしても認知度を上げたり、宣伝したりが必要です。
そのためには、やはりSNSであなたが生成できるコンテンツや、情報を広く知らせる必要があります。
そういった宣伝ができるSNSは以下の通りです。
上3つは画像生成AIに限らず代表的なSNSですが、chichi-puiとpixivはAI画像投稿型のSNSになります。
なお、pixivについてAI投稿が禁止とよく勘違いされておりますが、pixivとpixivFANBOXは別のサービスであり、pixivへのAI画像投稿は禁止されていません。
またちちぷいでは、決められたテーマに沿って画像を投稿するようなイベントを定期的に開催しており、プロンプトを学ぶこともできます。
こういったところで自身のコンテンツを広げられれば、売上に繋げられるかもしれません。
自分に合うマネタイズ方法を見つけられたら、今度はマーケティングや宣伝に力を入れてみてください。
画像生成AIでマネタイズする方法まとめ
今回は、画像生成AIを利用したマネタイズ方法についてご紹介しました。
画像生成AIに限りませんが、何かしら新しいことを始めるときは「実際にやってみる」のが一番手っ取り早く学べて体験もできます。
まずは自分にできそうなものからでいいので、興味があるものから挑戦してみてください。