Stable Diffusion Web UIでは、Web UI上で過去の画像を確認したり、プロンプトを入力したりできる拡張機能があります。
いろいろ種類があるのですが。「Infinite Image Browsing」という拡張機能がわりと便利だったので、今回はこちらの使い方をご紹介します。
Infinite Image Browsingとは?
過去に生成した画像からプロンプトなどを確認できる拡張機能です。
拡張機能をインストールするとInfinite Image Browsingというタブが作成され、フォルダ内にある画像をサムネイルで表示ができます。
画像をクリックするとプレビューモードで閲覧ができ、生成時のプロンプトやモデルなども確認できます。
この情報をtxt2imgやimg2imgに送り、再利用することも可能です。
さらに「Image Search」では使用したモデル、prompt、サンプラーなどを絞り込んで、画像を表示できます。
このように過去に生成した画像を閲覧したり、プロンプトを確認したりできるのが「Infinite Image Browsing」です。
ただし、検索できるのはパラーメータが残っている画像だけです。
「setting」の「Saving images/grids」にある「Save text information about generation parameters as chunks to png files」という項目にチェックが入っていないと画像にパラーメータが保存されません。
ですので、過去の画像を振り返りたいという方は、チェックを入れておくのがおすすめです。
Infinite Image Browsingのインストール
まずStable Diffusion Web UIを起動し、「Extension」タブから「Available」の「Load from:」をクリックします。
そうするとインストールできる拡張機能一覧が表示されるので、Searchに「Infinite Image Browsing」と入力して絞り込みます。
ActionのInstallをクリックすればインストール完了です。
最後にinstalledのタブを開き、「Infinite Image Browsing」があるのを確認して、「Apply and restart UI」をクリックしてください。
なお、何らかの理由で拡張機能一覧からインストールができない場合は、手動でインストールしてみてください。
「Extension」タブの「Install from URL」に以下のURLを入力して、「Install」をクリックします。
https://github.com/zanllp/sd-webui-infinite-image-browsing.git
あとは上記と同じように「Apply and restart UI」でリスタートすれば、インストール完了です。
Infinite Image Browsingの使い方
Infinite Image Browsingの基本的な使い方と機能について、ご紹介します。
拡張機能をインストールすると「Infinite image browsing」というタブがあるので、そちらを開きます。
ここからさまざまな操作が可能です。
過去に生成した画像を閲覧する方法
Launch from Quick Moveではワンクリックで対象のフォルダにある画像を確認できます。
それぞれ開けるフォルダは以下の通りです。
txt2img | txt2imgで生成した画像 |
img2img | img2imgで生成した画像 |
save | saveボタンで保存した画像 |
extras | extraタブで生成した画像 |
img2img grid | img2imgでgridを使用したときの画像 |
txt2img grid | txt2imgでgridを使用したときの画像 |
working folder | stable-diffusion-webui |
home | ローカル |
ここはSettingsのPaths for savingに依存するため、保存フォルダを指定している場合はそのフォルダが開かれます。
また任意のドライブやディレクトリを指定して開くことも可能です。
画像から各タブに詳細を送る方法
フォルダ内の画像からプロンプトなどを各タブに送ることができます。
特定の画像をクリックすると、画像が拡大され生成時のプロンプトが表示されます。
画像の番号はそれぞれ以下の通りです。
- ①プロンプトを表示しているウィンドウをドラッグで移動
- ②詳細を隠す
- ③お気に入り機能
- ④生成時の情報を各タブに送る
- ⑤プロンプトをコピーする
- ⑥ウィンドウのサイズを変更
なお、④のメニューはプレビューモードじゃなくても、画像右上にある三点リーダー、または右クリックから開けます。
特定の要素で画像を絞り込む方法
条件を指定して、画像を絞り込むことも可能です。
新しいタブを開く、または既存のタブを削除するとスタートメニューが表示されます。
画像を絞り込むにはLaunchにある「Image Search」か「Fuzzy search」を使用します。
Image Search
Image Searchでは生成時のモデル、プロンプトなどを指定して絞り込むことが可能です。
Exact Match | 完全一致する要素 |
Match Any | Exact Matchに加えたい要素 |
Exclude | 除外したい要素 |
Custom | お気に入りに登録した画像 |
Model | 生成時に使用したモデル |
Positive Prompt | 生成時に使用したプロンプト |
Size | 生成時の画像サイズ |
Sampler | 生成時に使用したサンプラー |
それぞれ選択した条件が「Exact Match」に追加され、「Search」をクリックすると条件に合う画像がリザルトに表示されます。
なお、Customはお気に入りに登録した画像を絞り込むほか、自分で新しいラベルを作成できます。
例えば「battle」というラベルを作成したい場合、「+Add」で名前を入力して「Submit」をクリックします。
そうするとContext menuから開けるFavoriteにbattleが追加されます。
特定の画像にbattleというラベルをつけることで、そのラベルをつけた画像のみ表示することが可能です。
Fuzzy search
Fuzzy searchは名前の通り、検索したい要素が曖昧なときに使用できるものです。
例えば探したい画像のシード値に「11」が入っていた気がするという場合は「11」を入力、DPM系のサンプラーを使っていた気がするという場合は「DPM」と入力すれば、それに該当する画像が表示されます。
プロンプトやシード値、サンプラーなどから一部が一致するものを検索できるため、画像の詳細についてうろ覚えでも見つけられる可能性があります。
Infinite Image Browsingの設定
Launchの「Global settings」から表示方法などの設定ができます。
設定できる項目は以下の通りです。
- Use thumbnail preview
- サムネイルプレビュー使用の有無
- Default Sorting Method
- 画像のソート
- Default View Mode
- Detail list(リスト表示)
- Large preview grid(大きなサムネイルで表示)
- Preview grid(通常のサムネイルで表示)
- Grid thumbnail width
- Preview gridで表示した時の画像の横幅
- Large grid thumbnail width
- Large preview gridで表示した時の画像の横幅
- Support long press to open right-click menu
- 右クリック長押しメニューを使用する
- Only show folders and images
- フォルダと画像のみ表示する
- Language
- 表示する言語を指定
私の環境だけかもしれませんが、Use thumbnail previewとSupport long press to open right-click menuはON/OFFでも特に動作は変わりませんでした。
ショートカットキーの設定
画像をお気に入り登録するときにショートカットキーを使用できます。
例えばlikeに登録するkeyを「Shift+Ctrl+A」にします。
UIをリロードしてから画像プレビューモードで閲覧しているとき、「Shift+Ctrl+A」を押すと画像をlikeに登録できます。
自分で追加したラベルにもショートカットキーを設定できます。
Infinite Image Browsingの使い方まとめ
今回はInfinite Image Browsingの使い方について解説しました。
Infinite Image Browsingを使えば、過去の画像から必要な情報を見つけやすくなります。
「あの画像どんな設定だったっけ?」をすぐ解決できるので、同じプロンプトや設定を確認したいときに便利です。
過去画像をプレビューしたり、情報をすぐ呼び出したりしたい方は、ぜひ使ってみてください。
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